この商品は7月から9月中旬にかけ計10回実施される。海上国立公園でもある全羅南道麗水市の閑麗水道、順天市にある朝鮮時代の城郭遺跡・楽安邑城、霊光郡の王仁博士ゆかりの遺跡、全羅北道鎮安郡の馬耳山など、日本ではあまり知られていなかった観光地を前面に押し出しているのが特徴だ。食としては麦飯や、カルビとタコの鍋物「カルナクチタン」、サムギョプサル、おぼろ豆腐のチゲ「スンドゥブ」などの料理が組み込まれている。観光公社は、4泊5日で韓国の伝統文化や生活を満喫できる文化探訪ツアーになっていると説明する。
このように観光公社や韓国の旅行業界が全羅道観光に力を入れるのは、韓国を訪れる日本人が減少に転じていることが背景にある。昨年韓国を訪れた日本人の数は前年比4.4%減の224万人で、日本を訪れた韓国人250万人を大幅に下回った。そのため、優れた観光資源を備えながらも交通の便や宿泊施設などに制約が多く、これまで日の目を見なかった地域を中心に、魅力的な観光商品を新たに開発し積極的な誘致活動を行おうとしている。光州・全羅南道コースについては観光公社が阪急交通社に共同開発を提案、4月にはアシアナ航空や日本のツアーガイドらと合同で精密な現地視察を行い、商品販売にこぎつけた。
ただ、観光公社は、この地域は宿泊施設が絶対的に足りず募集したツアー参加者の宿泊施設の準備に苦労していると伝え、各自治体に宿泊難の解消対策を求めた。
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