【ソウル20日聯合】政府の一般財源による事業の4分の1が、計画や成果の面で未達または大変未達と評価された。予算削減と事業廃止が進められる。
 企画財政部は20日、政府業務評価委員会が37官庁の一般財源事業275項目21兆6000億ウォン(約2兆2715億円)に対し、計画(30点)・執行(20点)・成果(50点)の3段階評価を行った結果を発表した。

 275事業の平均点は68.2点で、前年(68.0点)と大差はなかった。90点以上を「大変優秀」、80~89点を「優秀」、60~79点を「普通」、50~59点を「未達」、50点未満を「大変未達」とした場合、「優秀」以上の事業は17.8%、「普通」が57.8%、「未達」以下が24.4%となる。前年の評価との比較では、優秀以上の事業が占める割合は41.6%から低下した一方、未達以下の事業は3.4%から大幅に拡大している。企画財政部関係者は、予算との連携強化に向け各等級の基準を上方調整したため、平均点が前年と同水準にもかかわらず各等級の割合に差が現れたと説明した。

 保健福祉家族部の高齢者療養施設拡充事業は自治体補助事業で、昨年の実執行率は34.7%にとどまった。首都圏に支援が集中したことなどが問題として指摘されている。国防部の国防・軍事施設移転事業は、国民請願と訴訟、計画変更などで執行実績が52.7%にすぎなかった。移転が完了したのも8部隊のうち5部隊だけで、目標達成度(62.5%)も未達と評価された。

 分野別にみた事業評価平均点は、経済が70.9点で最も高かった。行政分野は69.1点、社会分野が64点など。未達以下の評価が最も多かった官庁は文化観光部(6項目)で、産業資源部、青少年委員会が5項目、労働部、海洋水産部、建設交通部が4項目と続いた。

 企画財政部は、この評価結果を2009年度予算の編成に反映させるなど、財政事業の効率性向上に積極的に活用する考えだ。「優秀」以上の事業の予算は原則として増額されるが「未達」の事業は前年比10%以上予算が削減される。「大変未達」の事業は予算10%削減または事業廃止が検討される。

 各官庁はこの評価結果を所管の国会常任委員会に報告する。企画財政部がウェブサイトを通じ公開する予定だ。

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