【ソウル17日聯合】世界的な自動車メーカーの攻略対象と考えられていた中国が、2年後には海外主要市場に本格進出し韓国メーカーにも大きな脅威となるという見通しが示された。
 韓国自動車工業協会が最近出した報告書「北京オリンピック後の中国自動車産業の展望と対応課題」によると、2002年に1万6537台にすぎなかった中国の自動車輸出は、2006年に34万6840台、2007年は63万6750台へと急速に拡大した。中国メーカーは現在、中小型車生産技術で韓国メーカーに4~5年後れているが、2010年には格差を2年程度にまで縮め海外市場で140万台以上を売り上げることができるようになる見通しだ。特に中国メーカーは政府から金融面の優遇など各種の支援を受けながら低価格車を製造しており、米国や西欧など主要海外市場で依然として価格競争力に頼る韓国メーカーと正面衝突する可能性が大きいと報告書は分析する。韓国が高品質に差別化したブランド価値を確保できなければ、韓国車は先進国と中国に挟まれ「サンドイッチ状態」に転落するリスクがあるということだ。

 報告書は「中国との競争に勝つには、現地の消費者の好みを積極的に反映した製品を発売し、ドイツや日本ブランドに追いつけるよう思い切った技術開発で高品質へと差別化を進めなければならない」と述べる。環境配慮型自動車の開発能力を確保することも、韓国車の生き残りの鍵になると指摘した。

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