8・15民族統一大祝典は、南北共同宣言採択翌年の2001年から2006年まで、宣言発表記念の6・15民族統一大祝典と連係させ、会場も持ち回りにし南北で共催してきた。しかし、昨年は在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)代表団の韓国入国問題をめぐり北朝鮮が不参加を宣言し、南北と海外の地域別で開催された。
ことしの南北別途開催決定の背景は明らかにされていないが、韓国側の民間団体関係者は、数年前から共同開催の必要性を疑問視する声が北朝鮮側の一部から出ているとし、今後は南北共同宣言と南北首脳宣言を記念する方向に転換するようだと話している。
このほか、南北首脳宣言発表1周年の記念行事に関しては追って協議することを決めた。
また会議では、南北共同宣言の実践に障害となる法・制度的装置を克服し、共同宣言記念日制定を積極推進していくことにしたほか、国家保安法に関連し発生する諸般の問題を克服する必要があるとの意見も交換した。日本の歴史歪曲(わいきょく)を糾弾する共同声明も発表することを決めたが、具体的な時期は決定しなかった。
共同委員長団会議終了直後には閉幕式が行われ、南北、海外の代表団430人余りが、南北共同宣言の重要性と実践意思を再確認した。
韓国側委員会のオ・ジョンリョル共同代表は演説で、残念ながら南北当局の関係は依然として冷たい氷の中にあるとした上で、「南北共同宣言以降の8年間に成された民族的結実を尊重しその土台の上に民族的団結を強化するための努力を倍増してこそ、現在行き詰まる南北関係に変化を成し遂げることができる」と述べた。また、全民族の統一への願いが込められた統一里程標である共同宣言を実践する道に、統一の扉があるとした。南北共同宣言とその履行案を盛り込んだ南北首脳宣言を守り実践していくため、さらに先頭に立ち進むべきだと強調している。
北朝鮮側の安京浩(アン・ギョンホ)委員長は、「今大会は、わが民族同士が手を強く握り固まり、共同宣言が開いてくれる自主統一の大路を誰も変えることはできないという点を実践で示した」と評価した。
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