開幕式に出席した李大統領=16日、済州(聯合)
開幕式に出席した李大統領=16日、済州(聯合)
【ソウル16日聯合】李明博(イ・ミョンバク)大統領は16日、世界経済はここ10年間の好況を過去のものとし、厳しい時期に差し掛かっており、1970年代のオイルショック以降最大の危機を迎えているといっても過言ではないとの認識を示した。済州国際コンベンションセンター(ICC)で開催された第8回アジア欧州会議(ASEM)財務相会合に出席し、歓迎のあいさつで述べたもの。
 李大統領は、国際金融市場の不安が実体経済へとつながり世界経済の成長が鈍化していることに加え、原油、食糧、原材料の価格が暴騰し、一部のアジアの国では食糧危機にまで至っているとの見方を示した。国ごとに置かれた具体的な状況は異なるものの当面の世界的危難に対する認識を共有し、国際的な政策協調を強化すべきだと主張した。特に、共通の対外不安要因に効果的に対応するために、域内経済・金融協力に対する要求がいつになく高いと述べた。

 ただ、こうした域内経済の強化が他地域に対する差別となってはならないと前提した上で、地域協力体間の相互理解と協力の増進に向けたより開放された姿勢、「開かれた地域主義」がさらに強化されるべきだと力説した。

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