【ソウル9日聯合】原油高が続く中、軽油価格の引き下げや現実に合わせた運送費設定を要求してきた貨物連帯が、9日に組合員の投票を経て総ストライキ突入を決定した。組合員1万3000人余りを対象に実施したスト賛否投票では、90.8%に当たる8138人が賛成した。
 これを受け、貨物連帯は12日まで政府や荷主側と交渉を進め、妥結に至らなければ13日から集団行動に乗り出す方針だ。貨物連帯は、軽油価格が6倍以上値上がりしたにもかかわらず運送料は10年前と同じだとし、多段階・下請け問題を改善しなければ政府は毎年貨物連帯との衝突を避けられないと主張した。

 貨物連帯が13日をスト開始日に定め、バス業界と建設労働組合が16日からそれぞれ路線の3割削減、スト突入を予告していることから、政府・荷主側との交渉が決裂すれば物流や交通に混乱が生じるものと懸念される。

 一方、一部の地方事業場ではすでにストに突入している。現代自動車蔚山工場の生産車両輸送を担っている貨物連帯蔚山支部所属の現代カーキャリア分会は、運送料引き上げを求めて9日から運送を拒否している。貨物連帯慶南支部昌原東部支会の韓国鉄鋼分会も、運送料の35%アップを要求し同日からストに入った。

 政府は総ストに備え、軍コンテナ100台を確保し、自家用貨物車の営業利用を許可する案を検討しているほか、沿岸運送の拡大など非常時の輸送計画策定に乗り出している。

Copyright 2008(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0