進水式を迎えた潜水艦「安重根」=4日、蔚山(聯合)
進水式を迎えた潜水艦「安重根」=4日、蔚山(聯合)
【ソウル4日聯合】海軍の中核戦力となる214級(1800トン、KSS-2)潜水艦「安重根」の進水式が4日、蔚山・現代重工業で行われた。
 昨年末に海軍に引き渡された「孫元一」と今年引き渡し予定の「鄭地」に続く3隻目の214級潜水艦で、建造と試運転を経て来年末に海軍に引き渡され戦力化される予定だ。独立運動家の安重根(アン・ジュングン)義士の名前を取ったが、海軍が独立運動家の名前を潜水艦に付けたのは今回が初めてとなる。

金泰栄(キム・テヨン)合同参謀会議議長は祝辞で、昨年の大型輸送艦「独島」とイージス艦「世宗大王」に続き3隻目のKSS-2級潜水艦となる安重根の進水により海軍は「先進強軍」に向かってまた一歩前進したと評価し、これを契機に領海守護の意志を固め、敵のいかなる挑発にも即刻対応して現場で完全作戦を遂行できる完ぺきな軍備態勢を維持してほしいと述べた。

 対艦戦および対潜戦、攻撃機雷装備や敵の主要基地封鎖・遮断能力を備える世界最高のディーゼル潜水艦である安重根の進水で、2018年に予定されている潜水艦司令部の創設にも弾みがつく見通しだ。

 安重根は、韓国型イージス駆逐艦(KDX-3)とともに韓国海軍の中核戦力となる。全長65.3メートル、幅6.3メートル、水中最高速度は20ノットで40人の搭乗が可能だ。孫元一や鄭地と同様、長期間水面に浮上しなくても空気が供給される非大気依存推進(AIP)装置を搭載し、約2週間、水中作戦を遂行できる。AIPは現存のディーゼル潜水艦技術の中でも最新技術として評価されている。

 また、独HDW社が製作した最新型戦闘システム(ISUS-90)を搭載、300余りの標的処理能力を備え、レーザーを利用した正確な距離測定が可能な潜望鏡や原子力潜水艦と同水準の探知能力を備えたソナーも装備している。大洋上での作戦遂行に必要な衛星通信装備(SATCOM)も搭載し、世界どこででも連合作戦が可能だと海軍は説明した。

 海軍は3隻の214級潜水艦を順次実戦配置した後、2012年から2018年まで毎年1隻、合計6隻の214級潜水艦を新たに建造する。その一方、2010年から2021年まで事業費2兆5000億ウォン(約2580億3400万円)を投じて3000トン級潜水艦9隻を独自に開発する計画だ。

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