【ワシントン26日聯合】ヒラリー・クリントン米上院議員が最近ブッシュ大統領に対し、韓米自由貿易協定(FTA)の批准同意を米議会に要請する前にまず韓国の米貿易関連法規違反を徹底的に取り締まるよう要求していたことが26日に明らかになった。韓米FTAをめぐり、米大統領選の民主党候補者として有力視されるバラック・オバマ上院議員が強く反対し再交渉を要求したのに次いで、ライバルのクリントン上院議員も批判に乗り出したことから、FTAが年内に米議会で批准同意を得るのは事実上困難になったのではとの観測が出ている。
 米議会によると、クリントン上院議員は21日、民主党所属の上院議員10人とともにブッシュ大統領あての韓米FTA関連書簡に署名した。書簡は、米通商代表部(USTR)のシュワブ代表が業界に対し、議員らが韓米FTAを支持するようロビー活動の展開を働きかけたことに言及し、「われわれは政府が、韓国と中国のように現行の貿易関連法規を繰り返し違反する国の取り締まりに政策優先順位を置くよう促す」と述べた。韓中ほど貿易関連法規違反の責任を取るべき国はないと主張している。また、韓国は米国製品の輸入を長年にわたり禁止してきたとし、例として自動車やリンゴ、家電製品などを挙げた。

 議員らはブッシュ政権について、「韓国に(米国製品の)市場アクセスを要求もしないまま、主要分野で韓国市場に対する意味あるアクセスも確保できない貿易協定条項に合意した」とし、こうした政策のために米国人が数百万の職場を失っていると非難した。米政府が他国の違法な貿易慣行を注視しない限り、議員が米市場をさらに開放するだろうと期待はしないようにとくぎを刺し、政府が国民の側に立ち、韓中などに確実に法を守らせる必要があると強調した。

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