【ソウル26日聯合】李明博(イ・ミョンバク)大統領が27日から4日間の日程で中国の北京と青島を国賓訪問する。先月の米国、日本訪問に次ぐ4強外交の一環で、ロシアを訪問すれば主要国外交の第一段階に区切りがつく。
 訪中初日の27日は北京で胡錦涛中国国家主席と韓中首脳会談に臨み、従来の全面的な協力パートナー関係から戦略的協力パートナー関係へ両国関係の格上げを図るなど、協力拡大に向けた方策を多角的に話し合う予定だ。そのために年内にもう一度相互訪問する案も協議するようだ。両国関係がもう一段階アップグレードされれば、外交や安保、経済、社会、文化など全分野で共助体制が強化され、朝鮮半島を含む北東アジア地域、さらには世界的なイシューに対する緊密な協力が可能になる。

 また、北朝鮮核問題の解決に向け共同努力することで意見を一致する可能性が高いと観測される。李大統領は北朝鮮に対する「非核・開放・3000」構想と朝鮮半島の非核化、南北和解基調の維持など、韓国政府の北朝鮮政策の方向性を説明し、理解を求めることになる。

 貿易と投資拡大、金融、移動通信、エネルギー、科学技術、環境分野での協力拡大を決めるほか、大量破壊兵器の不拡散、国際テロ・金融経済犯罪、気候変動、青少年交流拡大などについても意見を交わす。

 韓中自由貿易協定(FTA)については、関連研究を土台に中長期的な観点でFTA締結を検討することで道筋をつけるものと分析されている。

 一方、四川省で発生した大地震に対し、李大統領は慰労の意とともに全幅的な支援意思を伝えることにした。

 李大統領は温家宝首相、全国人民政治協商会議の賈慶林主席ら中国政界の実力者との会合を通じ、韓中の友好・協力増進策を話し合う予定だ。韓中経済界主催の昼食会での演説、現地に進出した韓国企業の代表らとの懇談会、北京現代自動車や中国家電メーカー・ハイアールの視察など、経済外交にも重点を置く。

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