【ソウル19日聯合】韓国の会社員はいまだに超過勤務が多く、余暇時間も絶対的に不足していることが分かった。
 サムスン経済研究所は19日、第5回韓国総合社会調査(KGSS)シンポジウムを開き、「韓国人の余暇活動と人生の満足度:現況と示唆点」を発表した。KGSSは、米シカゴ大学の主導で世界39カ国が参加する国際社会調査機関に同研究所と大韓商工会議所が加入して以来、2003年から毎年実施している調査。昨年は全国の18歳以上の男女1431人を対象に行われた。

 賃金労働者554人に対し、韓国の会社員の余暇生活に関する調査を行った結果、法定労働時間の短縮にもかかわらず超過勤務が多く、余暇の時間が不十分だと集計された。韓国の会社員の1週間当たりの平均労働時間は47.5時間で、過半数が「年間の休暇日数は10日未満」と答えている。余暇活動の内容をみると、主に1人で限られた空間で時間を活用しており、テレビ・DVD・ビデオ視聴をして過ごす人が圧倒的に多く、次いでインターネットやコンピュータ、音楽鑑賞、スポーツ、電話でのおしゃべり、読書と続いた。男性の場合は半数以上が毎日または1週間に数回以上飲酒しており、女性は3分の2が電話でおしゃべりすると答えている。

 余暇活動の主な制約要因は、時間、金銭、施設、健康で、子どもがいる会社員の場合は子どもの世話が主な制約要因となっている。また、会社員の92.8%がストレスを感じた経験があり、ストレスが多いほど余暇生活の満足度は低い。主なストレス原因は仕事と金銭問題だった。

 一方、2006年の韓国人の年間平均労働時間は2305時間で、経済協力開発機構(OECD)加盟国平均の1.3倍に当たり、世界で最も長かった。2位のチェコ、3位のハンガリーとは300時間ほどの開きがあった。

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