防疫物資を積み北朝鮮へ出発する車=15日、水原(聯合)
防疫物資を積み北朝鮮へ出発する車=15日、水原(聯合)
【水原15日聯合】京畿道は15日、北朝鮮との境界地域でのマラリヤ撲滅を目指し共同防疫を実施することを明らかにした。
 毎年6~9月に京畿道は金浦と坡州、漣川で、北朝鮮側は開城市とその近くの長豊郡で、同じ日に一斉に防疫作業を行う。また、地域ごとのマラリヤ患者発生現況とマラリヤを媒介する蚊の密度調査結果を共有し、予防関連技術や人材交流も進める。そのために京畿道は同日、噴霧消毒機が装着された防疫消毒車7台と手動式噴霧器100台、殺虫剤1500リットルなどの支援物資を北朝鮮に送ったほか、防疫技術者を訪朝させ装備の使用方法などの教育にあたる。9月まで段階的に、殺虫剤や有害虫駆除薬、患者早期診断キットなども支援する計画だ。道関係者によると、マラリヤは北朝鮮との境界地域で集中発生している。韓国側の防疫だけでは効果が落ちるが、共同防疫でマラリヤを媒介する蚊が画期的に減るものと期待を示した。

 昨年、韓国ではマラリヤ患者の85%が京畿、仁川地域で確認されている。北朝鮮では全体の90%が開城を含む黄海道を中心に発生した。

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