交渉初日、握手を交わす李恵民(イ・ヘミン)韓国首席代表とベルセロEU首席代表=(聯合)
交渉初日、握手を交わす李恵民(イ・ヘミン)韓国首席代表とベルセロEU首席代表=(聯合)
【ブリュッセル14日聯合】ベルギーで行われている韓国と欧州連合(EU)の自由貿易協定(FTA)第7回交渉で、韓国はEU側が求めた地理的表示(GI)の保護強化を前向きに検討することを決めた。交渉3日目となる14日、双方はブリュッセルのEU執行委員会庁舎で首席代表と主要分科長による交渉とサービス、電機・電子分野などの非関税障壁、通関、政府調達、補助金分野の分科別交渉をそれぞれ行った。
 双方は前日にEUが提起したGIの保護強化を集中的に話し合った。EUのGI保護対象は約750種類に上りEU加盟国に広く分布しており、政治的敏感性が高いと分析されている。EUは、すでに保護水準が高く設定されている酒類分野より、食品分野の保護水準を高めたい考えだ。

 韓国は、EUの要求は国内産業に与える影響が大きくなく、韓国市場を狙ったものというより他国との今後の通商交渉に向けた基準策定を念頭に置いたものだとみて、これを受け入れる方向で検討する。ただ、EUが強調している食品分野のGI保護強化については意見の調整に時間がかかる見通しだ。

 一方で、双方は最大争点となる自動車などの商品譲許(開放)改善問題について意見の溝を狭められずにいる。韓国側は最大で7年となっている自動車の関税撤廃期間を短縮することに力を入れているのに対し、EUは自動車の技術標準に関する要求が受け入れられない限り、これを承諾できないとの姿勢を示している。

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