【ソウル14日聯合】北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が、日本から韓国に返還された後、2006年に元あった北朝鮮に戻り国宝登録された北関大捷碑を参観した。朝鮮中央通信が14日に報じた。金総書記は、「北関大捷碑は倭敵の侵入を反対し勇敢に戦ったわれわれ先祖の闘争の歴史を研究し、民族第一主義の思想で教育する上で意味のあるもの。貴重な歴史遺産をしっかり保存管理し、実の有る教育を行わなければならない」と強調した。
 北関大捷碑は壬辰倭乱(文禄慶長の役)の際に鄭文符(チョン・ムンブ)将軍が日本軍を撃退した記念として建てられた石碑だが、1905年に日本に持ち去られた。2005年10月に日本から韓国に返還され、その後北朝鮮に引き渡された。

 また金総書記は、咸鏡北道地域の経済施設や農場などを視察し指導を行っており、北朝鮮メディアは連日そのもようを報じている。昨年8月にも咸鏡北道を視察しているが、これは同地域が北朝鮮中心部から最も遠く経済的困難も多いことから「民心管理」と関連があるものと思われる。実際に、韓国入りした脱北者の大多数が咸鏡北道の出身で、これはこの地域が北朝鮮内の他地域に比べても落後していることを示している。

Copyright 2008(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0