【ソウル9日聯合】企画財政部は9日、経済動向報告書(グリーンブック)を通じ、最近の韓国経済を「景気のピークを超えて下降局面に入りつつある」と評価した。輸出が大幅な増加傾向を示しているにもかかわらず内需部門の不振が続いており、原油価格の急騰などで物価上昇も持続していると指摘、更なる委縮が懸念されるだけに、政策努力を強化すべきだとしている。
 こうした景気減速の根拠としては、3月に鉱工業生産が10%の増加をみせたものの、サービス業生産は前月からやや減少した点、3月の消費者販売伸び率が鈍化した点などを挙げた。設備投資も不振が続いているほか、3月の就業者数も前年同月比18万4000人の増にとどまるなど、臨時・日雇い労働者とサービス業を中心に伸び悩んでいる。

 ただ企画財政部は、4月の輸出は石油製品や船舶、一般機器などが好調で前年同月比27%増加し、3月の経常収支赤字も5000万ドルと赤字幅が縮小したと説明した。

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