ゲイツ会長と歓談する李大統領=6日、ソウル(聯合)
ゲイツ会長と歓談する李大統領=6日、ソウル(聯合)
【ソウル6日聯合】李明博(イ・ミョンバク)大統領は6日、韓国を訪問しているマイクロソフトのビル・ゲイツ会長と青瓦台(大統領府)で会談し、IT分野でのグローバルな協力などについて意見を交わした。2001年10月以来の訪韓となるゲイツ会長は7月に会長職からの退任を控えており、企業経営者出身の李大統領と直接会う機会を設けたことからも、大きな関心を呼んでいる。
 この日の会談で李大統領は「今年は建国60周年を迎え、真の先進一流国に跳躍するため世界的な識者の知恵と手腕を求めている」とした上で、ゲイツ会長に大統領国際諮問委員を提案し、ゲイツ会長もこれを快く受諾したと青瓦台が伝えている。

 李大統領はまた、ゲイツ会長がダボス会議などで主張している「創造的資本主義」について触れ、「暖かい市場経済に向けた政府の努力とともに、企業も社会的責任活動を通じ、経済発展の恩恵がすべての共同体の構成員に行きわたるようにすべきだ」と共感を示した。また、昨年の大統領選挙の際に明らかにした財産の社会献納計画を紹介し、ゲイツ会長が運営する「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」に対する関心も表明した。

 これに対し、ゲイツ会長は「世界の急激な変化に能動的に対処し、真の先進国として跳躍するならば、たゆまぬ自己革新がなによりも重要だ」と指摘し、企業家精神を重視し経済活力を積極的に向上する新政権の努力に深い印象を受けたと評価した。また、自身の財団運営についても言及し、韓国も二極化の落とし穴にはまらないようにするため、企業がどのようなことをするのか模索する必要があると述べた。

 韓国の情報通信分野については、韓国の驚くべき成果がマイクロソフトのグローバルソフトウェアビジネスでとても重要な協力対象に浮上したとし、今後5年間に7兆ウォンの経済誘発効果を起こせるよう韓国政府、企業とのパートナーシップを持続的に強化していきたいと約束した。

 会談に先立ち韓国マイクロソフトは、現代・起亜自動車、情報通信振興研究院と、車両IT革新センターの建設に向けた覚書を、韓国ゲーム振興院とグローバルゲームハブセンター建設に向けた覚書をそれぞれ交わしている。

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