【ソウル4日聯合】韓国が自由貿易協定(FTA)を締結・発効している国との貿易で収支改善効果が得られていることが分かった。現在、韓国との間でFTAが発効されているのはチリ、シンガポール、欧州自由貿易連合(EFTA)、東南アジア諸国連合(ASEAN)。
 関税庁が4日に明らかにしたところによると、第1四半期の対チリ輸出は9億3044万6000ドル、輸入は12億998万5000ドルで、2億7953万9000ドルの赤字を計上した。この赤字規模は、前年同期(4億7911万6000ドル)に比べると41.7%少ない。チリに対する貿易収支赤字は、2004年のFTA発効から3年目には22億6600万ドルまで増加したが、4年目に9億1400万ドルまで削減され、発効前年(8億300万ドル)水準の10億ドル未満になるなど、次第に改善されている。

 シンガポールに対しては、輸出が39億8500万ドル、輸入が21億3900万ドルで、18億4600万ドルの黒字を記録した。黒字規模は前年同期の10億4300万ドルに比べ77.0%拡大した。FTA発効(2006年)後、シンガポールに対する貿易黒字は、船舶、重油、その他石油化学製品などの輸出好調で拡大を続けている。

 2006年にFTAを発効したEFTAとは、輸出が8億8132万ドル、輸入が10億3173万2000ドルで、貿易収支赤字は1億5005万2000ドルだった。前年同期(4億8699万5000ドル)に比べると69.2%、赤字が削減された。EFTAに対する輸出はFTA発効直後に減少したが、今年第1四半期に前年同期の4倍近い水準まで拡大し、貿易赤字幅も大幅に削減された。

 ASEANへの輸出は117億9792万5000ドル、輸入が108億7509万8000ドルで、9億2282万7000ドルの貿易黒字を計上している。第1四半期の対ASEAN貿易黒字は、前年同期(7億87万3000ドル)に比べ31.7%増加した。

 貿易業界関係者は、FTAの効果を短期的に測定することはできず、貿易という側面だけで判断することもできないとしながらも、FTAを締結し発効した国との貿易では輸出の好調で貿易収支が改善されており、現地市場シェアも上がっていると話している。

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