韓国原爆被害者協会釜山支部によると、田上富久・長崎市長は1日午後に釜山市を訪れ、原告のチェ・ゲチョルさん(2004年死去)の娘のチェ・ミスクさんらに謝罪の意を伝えた。長崎市長が韓国を訪れ、被爆者やその家族と会うのは1992年以降初めて。
チェ・ゲチョルさんは1945年に長崎で原爆の被害を受けた後に韓国に戻った。1980年5月に治療のため日本を訪れ、被爆者健康手帳の発給を受け6月分の手当てを支給されたが、その後は帰国を理由に手当てが打ち切られたため、2004年に長崎市を相手取り未支給分の支払いを求める訴訟を起こした。日本の最高裁は2月、福岡高等裁判所の判決を覆し、長崎市に対しチェさんの遺族に未払い分の83万円を支払うよう命じる判決を下している。
田上市長はチェ・ミスクさんに「訴訟が長引いたせいで、チェさんが良い結果を見れないまま亡くなったことを残念に思う」と述べた。また、日本から手当てを受けられずにいる被爆者2人とも会い、最善の支援を考慮する意向を伝えた。
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