カタール・パールGTLプラント建設現場=2日、ソウル(聯合)
カタール・パールGTLプラント建設現場=2日、ソウル(聯合)
【ソウル2日聯合】現代建設が国内建設業者では初めて、海外受注600億ドルを達成した。同社は2日、カタールで20億6791万ドル規模のラスラファン複合火力発電所工事を受注し、累積海外受注高が603億ドルを記録したと明らかにした。
 国内建設業者全体の海外受注規模は約2700億ドルで、現代建設の海外受注は、このうちの23%に達する。また同社の昨年の海外受注は39億3800万ドルで、建設業界不動の1位の座を守るなど、海外建設市場における独歩的な立場を示している。

 地域別の受注現況を見ると、中東が320億1000万ドルで最も多く、次いでアジアが215億1000万ドル、アフリカが51億1000万ドル、欧州と北中米が18億6000万ドルと続く。年代別では、1960年代が2719万ドル(14件)で、1970年代が5億8563万ドル(135件)、1980年代が144億2725万ドル(204件)、1990年代が202億1675億ドル(194件)、2000年代が199億6053万ドル(132件)と推移し、金額規模は飛躍的に成長している。

 現代建設は、1965年11月に韓国の建設業初の海外工事となるタイ高速道路工事を皮切りに海外市場に進出して以来、現在までに中東をはじめ東南アジア、米州など50カ国で680件に達する工事を行った。70年代初めには中東建設市場に進出し、サウジアラビアのジュベール産業港工事を世界が注目するなかで成功させ、1970~1980年代に国内業者の「中東特需」をリードした。最近では、2005年にイラン・サウスパースのガス処理施設第4・5段階工事を大型プラント工事史上最短期間の35か月で完工させたほか、2006年には国内業者として初めて、高付加価値プラントのカタール・パールGTL(ガス・トゥー・リキッド)工事を受注。世界的な建設会社と肩を並べるまでに成長した。

 同社は今後も、石油化学、ガス処理、発電など高付加価値プラント分野に注力するとともに、徹底した収益性中心の受注を目指す方針だ。オイルマネーで石油とガスプラントプロジェクトを集中的に発注している中東地域を重点管理しながら、カザフスタン、インド、北米など、中央アジアと新興市場の開拓も強化する計画だ。こうした海外受注戦略を背景に、現代建設は今年の海外受注目標を47億ドルから65億ドルに大幅に上方修正し、海外受注力極大化に最善を尽くすとしている。

Copyright 2008(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0