【ソウル25日聯合】ソウル大学は25日、世界初のクローン犬「スナッピー」の2世が来月生まれるとの報道と関連して、同校の獣医科大学が指針を違反したとし、本部レベルで対応する計画を明らかにした。
 鞠ヤン(クク・ヤン)研究処長が同校の記者室を訪れ述べたもので、マスコミに研究成果を知らせる際には論文掲載が承認された後に研究処を通じて発表するよう指針に定められているとした上で、獣医科大学に対しては注意を促し、報道の経緯を明らかにするよう求める公文を送る方針を示した。

 同校では胚性幹細胞(ES細胞)研究論文操作事件などで対外的信頼度にダメージを受けてからは、同様の事件の再発防止に向け研究実績を事前にマスコミに公開する行為を禁じている。スナッピー2世はまだ生まれてもいないうえ、論文で検証されていない研究について獣医科大学がマスコミに公開したことは適切ではなかったとみている。

 鞠処長は、「今回の研究が本質的に成功的なものになるかもしれないが、実験結果は論文が出てこそ学会で認められる。論文でミスが発見される可能性も排除できず、そのような場合にはまた攻撃の対象になりかねない」と警告した。研究結果の公開手続きに関する指針をほとんどの単科大学が守っているが獣医科大学だけが順守していないと不快感を示し、獣医科大学側から報道経緯についての釈明を聞いた後に今後の対応方向を決めるという。

 これに対し、スナッピー2世について研究を進めている李柄千(イ・ビョンチョン)教授は、スナッピー誕生3周年について記者の取材に応じる過程で2世について言及しただけと説明している。

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