共同会見後、握手を交わす両首脳=19日、ワシントン(聯合)
共同会見後、握手を交わす両首脳=19日、ワシントン(聯合)
【ワシントン19日聯合】李明博(イ・ミョンバク)大統領とブッシュ大統領は19日(現地時間)に首脳会談を行い、普遍的な価値と堅い信頼を土台に韓米関係を21世紀の戦略的な同盟関係に発展させていくことで合意した。また、韓米自由貿易協定(FTA)が両国に実質的な利益をもたらすとの見方で一致し、年内の批准に向け努力することにした。
 首脳会談は、米大統領の別荘であるキャンプ・デービッドで行われた。両首脳は21世紀の新たな安保への挑戦や内外情勢変化に効果的に対応するため、既存の伝統的な友邦関係に替わる戦略的な同盟関係を構築することで合意し、今後具体的な方策を整えていくことを決めた。

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 また訪韓を要請した李大統領に対し、ブッシュ大統領は7月の主要国首脳会議(洞爺湖サミット)に向け訪日する際に韓国を訪問することを決めた。今後の会談では韓米同盟の未来ビジョンを具体化する案が集中的に話し合われる見通しだ。

 双方は会談で、朝鮮半島と北東アジアの平和と繁栄を目指し、在韓米軍の軍事力維持が非常に重要だとの意見で一致した。年末までに在韓米軍3500人を追加で削減するという当初の計画を白紙化し、現在の2万8500人をそのまま維持することを決めたとされる。

 李大統領はまた、米国の対外有償軍事援助(FMS)での韓国の地位を、最恵国となる北大西洋条約機構(NATO)加盟国や日本と同水準に格上げするよう要請し、ブッシュ大統領はこれを強く支持すると答えた。

 両首脳は北朝鮮の完全な核開発計画の申告が遅れていることについて懸念を表明し、「北朝鮮に核は不要」との姿勢と平和的・外交的解決の原則を改めて確認しながら、6カ国協議を通じた核開発計画の廃棄に最大の努力を傾けることにした。これと関連しブッシュ大統領は、北朝鮮が核を完全に廃棄し自発的に開放する場合、北朝鮮の国民所得3000ドル達成に向け韓国政府が協力するという「非核・開放・3000構想」に支持を表明し、北朝鮮が非核化を達成すれば、米国も北朝鮮との関係改善に着手するとの姿勢を示した。両首脳はあわせて、朝鮮半島の平和体制構築を協議するため、関連当事国間の別途のフォーラムを適切な時期に発足させることを決めた。

 双方は経済懸案についても意見を交わした。韓米FTAが両国の経済・通商関係を一層強化し、両国に実質的な恩恵を与えるとの見方で一致し、早期批准を目指すことにした。ブッシュ大統領はまた、韓国の米国産牛肉の輸入再開決定について、「韓国の消費者にも米国の消費者にも良いことだ」と歓迎の意を示した。

 さらに、年内に在米同胞2世400人、米国人100人を韓国の英語教師として採用する「英語ボランティア奨学生制度」を実施することも決めた。このほか、イラクやアフガニスタンなど主要紛争地域での平和回復・再建に向けた緊密な協力成果を評価するとともに、大量破壊兵器(WMD)の非拡散、対テロ国際連帯、国連平和維持活動(PKO)、気候変化、エネルギー安保、環境、犯罪・伝染病の根絶、人権や民主主義増進などにともに対応するため、国連をはじめとした多者外交の舞台で緊密に協力していくことにした。


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