【ソウル16日聯合】旧日本軍の従軍慰安婦問題を扱った米作家、ラボン・ミューラーの戯曲「特級ホテル」が国内で上演される。ソウル演劇祭に出品され、劇団超人が30日から来月5日までソウル・大学路のアルコ芸術劇場で公演を行う。
 「特級ホテル」は、ミューラーが日本滞在中に旧日本軍従軍慰安婦に関する話を聞き、詩的想像力を駆使して書き上げた作品。11歳から25歳までの女性4人が慰安婦として苦痛の中で生活する日々が赤裸々に描かれている。

 ミューラーは2001年、同作品を「日本軍にじゅうりんされ、性奴隷となるしかなかった4人の人生を描き、見る人に力強く訴えかける作品を作った」と評価され、アーカンソー大学に本部を置いて制定される「国際平和賞」と、ボストン演劇祭の「反戦演劇賞」を受賞した。

 ミューラーは韓国公演に合わせて訪韓し、20日に元従軍慰安婦らが暮らす京畿道広州市の「ナヌムの家」を訪問する。23日には従軍慰安婦問題の解決を求め日本大使館前で行われている水曜集会、「日本軍性奴隷文化の演劇化」をテーマに開かれるセミナーに参加し、来月4日には公演会場で関係者らと会う予定だ。

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