会見する李大統領=13日、ソウル(聯合)
会見する李大統領=13日、ソウル(聯合)
【ソウル13日聯合】李明博(イ・ミョンバク)大統領は13日に会見し、9日に行われた総選挙について「今回の選挙を通じて示された国民の思いがなにか、よくわかっている。これ以上ためらうことなく妥協と統合の政治を行い、経済再生と民生をとりまとめることにまい進せよという厳しい命令だ」との認識を示した。
 この日の会見は米日歴訪を控え行われたもので、就任後初めての会見となった。李大統領は特に、急変する世界との競争で生き残るためには、他人よりも先に変化すべきで、その変化は上から始まるとの考えを示し、大統領である自分から変わっていくと述べた。社会指導層から始まる変化は水がしみこむように自然に下に広がり、真の改革につながると強調した。こうした点から、公共部門からまず変わるべきだとし、公職社会の不正に対する処罰規定を強化するなど、あちこちにあるほこりを洗い流し、社会のあらゆる部分がクリーンで円滑に動くようにしたいとの考えを示した。

 北朝鮮との関係については、過去10年間の枠組みが新たに作り直されるよう調整期間を経ているとの認識を示し、最近の北朝鮮による挑発的な言動についてもそうした観点から政府は原則を持って毅然(きぜん)と対処していると述べた。また、6カ国協議を通じて北朝鮮が核を放棄するよう協力していくとし、核問題解決が北朝鮮住民の生活に実質的につながるならば、韓国政府はいつでも対話に乗り出す準備ができていると明らかにした。

 米日歴訪については、新政権が追求する実用外交の第一歩になるとし、伝統的な友邦との関係をさらに厚くするほか、北東アジアの平和と共同反映に向けた方策についても意見を交わしたいと述べた。また米日訪問後は、中国とロシアを訪問する計画もあると明らかにした。


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