【ソウル31日聯合】韓国とフランスの両政府は、フランス国立図書館に保管されている外奎章閣図書のうち、韓国内にない唯一本30冊に対するデジタル化作業の結果を、来月末に文化財庁とフランス国立図書館のホームページにそれぞれ掲載する予定だ。外交通商部が31日に明らかにした。
 外奎章閣とは、朝鮮時代に王室関連の文書・図書を保管した図書館。丙寅洋擾(1866年に韓国軍がキリスト教徒を弾圧・処刑したのに対し、フランス艦隊が江華島を侵略した事件)の際にフランスが図書の一部を略奪し、現在国立図書館に保管している。

 両国は昨年5月に外奎章閣図書のデジタル化作業に着手し、今年初めに完了した。これまで韓国の専門家による代表団が2回にわたり訪仏し、フランスの技術陣と協議を行ってきた。フランス側はデジタル化の結果を14日に韓国側に送っている。外交通商部の文太暎(ムン・テヨン)報道官は、今回のデジタル化作業は両国間の友好関係と持続的な対話の結果であり、残りの外奎章閣図書に対するデジタル化作業の拡大については両国政府間の協議を経て決定されると述べた。

Copyright 2008(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0