世界最終予選に向け渡仏前のハンドボール女子韓国代表=(聯合)
世界最終予選に向け渡仏前のハンドボール女子韓国代表=(聯合)
【ソウル31日聯合】女子ハンドボール韓国代表が2008北京オリンピック本選出場を決めるまでの道のりはこれまでになく険しかった。
 五輪では2連敗(1988年、1992年)に準優勝3回(1984年、1996年、2004年)、世界選手権優勝(1995年)など世界最高レベルの強さを誇る韓国女子だが、北京五輪のチケットをつかむために昨年から3回にわたる予選を経なければならなかった。原因はアジアハンドボール連盟(AHF)の中東寄りの判定だ。昨年8月にカザフスタンで開かれたアジア地域予選で韓国は中東審判の偏った判定に苦しめられ、1枚だけの五輪本選チケットをカザフスタンに差し出す結果となった。

 同年12月にフランスでの世界選手権で6位になり、国際ハンドボール連盟(IHF)の五輪最終予選の組み合わせで有利に立った韓国に、朗報がもたらされた。IHFが理事会を開き、アジア予選の結果をすべて無効にし試合をやり直す決定を出したのだ。最終予選前でも北京行きを決めるチャンスを得た韓国は、今年1月末に日本でやり直し試合に臨み、日本を13点差で破って本選出場へのチケットをつかんだ。7回連続の五輪本選出場を決めると同時に、女子ハンド代表を描いた映画「生涯最高の瞬間」のヒットもあり、ハンドボール熱は一気に高まった。

 しかし喜びもつかの間、AHFはIHFの再試合決定をスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴し、結局、女子の予選やり直しの結果は取り消された。男子はやり直し試合の結果がその通り認められ幸いだったが、韓国女子は再び苦難の道のりを続けることになった。

 CASの決定は最終予選開催の1週間前のことで、格下のアフリカ2チームと同組とはいえ不安もあった。練習不足のうえ3日間で3試合をこなすため、選手の体力がもつかが一番大きな問題だった。それをカバーするため、精鋭メンバーは組織力と努力で立ち向かった。初戦でコンゴに勝利し2試合目にフランスと引き分け、コートジボワールとの最終戦を勝利で締めくくり、ようやく北京行きを心から祝えることになった。

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