【昌原25日聯合】慶尚南道が重点事業として進めている「李舜臣プロジェクト」に日本が関心を寄せている。在釜山日本総領事館の喜多律夫副総領事が25日、慶尚南道庁を訪れ、李舜臣プロジェクト業務を担当している朴甲道(パク・カプド)文化観光局長らからプロジェクト全般に対する説明を聞くとともに、協力策について話し合った。
 朴局長は、露梁平和公園の造成と、北東アジア平和祭の開催、亀甲船探しと復元事業、白衣従軍路の造成など、合わせて3500億ウォン(約359億8000万円)が投入される予定のプロジェクト全般について説明した。喜多副総領事はこれに対し、「とても大規模な事業だ。日本人観光客を呼び込むのによい事業だと思う」と述べた。道関係者が、日本人観光客は韓国に年間250万人来るが、慶尚南道には30万人程度しか来ず、今後このプロジェクトにより多くの日本人観光客が訪れることを期待していると話すと、喜多副総領事も「学生の修学旅行コースとしてもよいのでは」との考えを示した。

 朴局長は、2012年に麗水で開かれる世界博覧会に合わせて準備を進めている「北東アジア平和祭」に日本が参加し、壬辰倭乱(文禄慶長の役)当時の露梁海戦で命を落とした朝鮮、日本、明の3カ国の数万人といわれる戦死者の慰霊塔建立事業もともに行うことを提案した。

 喜多副総領事は1か月前に道に李舜臣プロジェクトの関連資料を要請するなど関心を示しており、資料を受け取った後、直接道庁を訪問したいとの意向を示していた。こうした動きに対し道関係者は「李明博(イ・ミョンバク)政権が日本に友好的な姿勢を見せていることと無関係ではないだろう」と話している。

 李舜臣プロジェクトとは、慶尚南道が進めている、李舜臣(イ・スンシン)将軍と壬辰倭乱を有・無形資産に発展させようというもので、18の事業が行われている。

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