文化体育観光部による業務報告のようす=14日、ソウル(聯合)
文化体育観光部による業務報告のようす=14日、ソウル(聯合)
【ソウル14日聯合】文化体育観光部は14日の業務報告で、観光産業の競争力強化策の中核に、観光インフラの改善による外国人観光客誘致の増大を据えることを明らかにした。韓国人の海外旅行が急増する半面、外国人が韓国観光に魅力を感じず訪問者が伸び悩み、昨年は観光収支が101億ドルの赤字に達したことを踏まえたもの。
 文化体育観光部は韓国観光に「ブランド」を作り観光を活性化させ、海外観光支出の国内転換を誘導する計画だ。韓国固有の精神文化がにじむものとしてテンプルステイやソンビ(昔の学識者)文化、サムルノリ、Bボーイ、テコンドーなどを育成し、安東のタルチュム(仮面舞踊)、保寧マッド祭り、DMZ(非武装地帯)兵営体験、ラムサール条約の登録湿地など、伝統文化や地域的、文化的特性を生かした商品を開発する方針を示している。

 特に、外国人観光客の7割を占める中国と日本からの観光客をターゲットに計画を立てることにした。日本人向けには、今年の韓日観光交流年を機に青少年交流を拡大するほか、自治体と連携したマーケティングや都市観光、シルバー世代に人気のテーマ商品を開発する。

 また、出入国手続きや食事、名所、宿泊、交通施設など入国から出国まで、観光客の目の高さに合わせた改善作業を進める。今年900億ウォン(約91億6500万円)を投じホテルの新築や改修・補修を支援するほか、韓国独自のホテルチェーンや中・低価格の宿泊施設の認証制度も拡大する方針だ。

 一方、韓国人に対しては国内の隠れた魅力を積極的に広報し、高付加価値の観光産業を戦略的に育成する。

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