金長官(右)に任命状を授与した李大統領=13日、ソウル(聯合)
金長官(右)に任命状を授与した李大統領=13日、ソウル(聯合)
【ソウル13日聯合】李明博(イ・ミョンバク)大統領は13日、金聖二(キム・ソンイ)氏に保健福祉家族部長官、辺道潤(ピョン・ドユン)氏に女性部長官の任命状を授与した。

辺長官は前日に国会で人事聴聞を終えているが、金長官については、論文の重複掲載や外国籍となっている子どもの健康保険利用などの疑惑を理由に統合民主党が人事聴聞の経過報告書の採択を拒否したため、国会法上の自動任命手順が踏まれた。国会法は、人事聴聞の要請案を受け付けてから20日を過ぎると、国会の人事聴聞経過報告書の採択に関係なく、自動的に大統領が長官内定者を任命できるよう定めている。

 青瓦台(大統領府)関係者は、「金長官に関する各種の疑惑は膨らまされた面もある。保健福祉行政の空白の長期化を防ぐため、これ以上任命を遅らせることはできない」と説明した。

 しかし、野党や市民・社会団体などは金長官の任命に強く反発している。統合民主党の柳鍾ピル(ユ・ジョンピル)報道官が論評で「国会聴聞会と言論検証過程で明白な欠点が明らかになった人物を任命したのは、意地による人事の典型だ」として解任を要求したほか、自由先進党も「政局のヘゲモニーを逃すまいとする高慢であり独善」と非難した。

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