重い空気が漂うハンナラ党主要党職者会議=7日、ソウル(聯合)
重い空気が漂うハンナラ党主要党職者会議=7日、ソウル(聯合)
【ソウル7日聯合】ハンナラ党と統合民主党が4月の総選挙に向けた公認候補の選定を進める過程で、地方区の現役議員の大幅入れ替えが現実化しており、対象となる議員だけでなく、党内の各派閥の組織的な反発の兆しも見えるなど、政界の緊張が高まっている。
 ハンナラ党では、5日に京畿道の現役議員5人を公認からはずし、新人を大挙して抜てきしたのに続き、来週初めに予想される嶺南地域の公認審査でも大幅な現役議員外しが行われる可能性が高まっている。また統合民主党も伝統的な地盤である湖南地域で「公認革命」を公言しており、政界では公認をめぐる嵐が吹き荒れることになりそうだ。

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 特にハンナラ党の朴槿恵(パク・クネ)前代表は、韓善教(ハン・ソンギョ)議員ら側近が公認推薦からはずれると、「政治報復だ」としてすべてのスケジュールをキャンセルするなど反発している。朴前代表に近い議員らが大挙して布陣される嶺南地域での公認推薦の行方も朴前代表の動向によって大きく左右され、派閥間の対立もより混迷しそうな気配だ。

 ハンナラ党関係者は聯合ニュースの取材に対し、「嶺南地域で大量脱落が現実になる可能性は高く、首都圏では現役議員の30%近くが交代されるなら、嶺南地域では40%以上交代することもある」とし、朴前代表派の議員だけでなく、李明博(イ・ミョンバク)大統領に近い議員まで標的になる可能性もあるとしている。別の議員も、京畿道での現役議員脱落は嶺南地域での大量脱落のシグナルだとし、交代対象は派閥に関係なく、大物議員まで含まれるのではないかとの見方を示している。

 安商守(アン・サンス)院内代表は同日の党幹部会議で「公認審査委員会は党派間の利害関係を徹底的に無視し、ただ公正な基準と良心に基づき、国民の目の高さに合わせ国民を感動させられる改革的公認をしてほしい」と求めた。ただ、朴前代表派の議員らは「公認改革」を名分に、同派の議員が大量に脱落する可能性に神経を尖らせている。大邱・慶尚北道地域のベテラン議員は「李明博大統領を当選させるのにすべての力を合わせたのに、ここにきて親朴・親李に分かれて報復するようでは困る」と話す。

一方、統合民主党も、不正行為のあった議員に対する例外のない排除と、現役議員の30%を入れ替えるという原則に基づいた公認候補選びを進めており、相当数の現役議員を交代する姿勢を繰り返し示している。党の公認審査委員会は禁固以上の刑が確定した議員については例外なく公認審査対象から外すという基準を確定しており、金大中(キム・デジュン)元大統領の二男である金弘業(キム・ホンオプ)議員と国会副議長を務める李竜煕(イ・ヨンヒ)議員が事実上脱落している。審査が本格化すると現役議員の脱落が相次ぐものとみられる。

 現役議員の大々的な排除は、民主党の勢力が強い湖南地域から始まる見通しだ。公認審査委員会の朴慶哲(パク・キョンチョル)幹事は、「湖南地域では1次関門で30%を脱落させるのは確実。目標値が30%なのではなく、最初から審査対象にすらしないということ」とし、審査過程で脱落幅が50%を超える可能性も示唆している。

 ただこうした議員の入れ替えには、必然的に強い抵抗が予想される。すでに公認審査の対象からはずれている金議員が反発しており、李議員も自由先進党にくら替えするとの見方も出ている。今後審査結果が本格的に発表されると、脱落対象となった議員を含む組織的な抵抗や、無所属での出馬、他の党への入党を通じた出馬なども続くとみられ、公認審査後に大きな混乱を招く恐れもある。

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