インタビューに答える重家俊範大使=29日、ソウル(聯合)
インタビューに答える重家俊範大使=29日、ソウル(聯合)
【ソウル3日聯合】「首脳会談で『日韓新時代』が幕を開けた。今後の未来志向的な関係発展に期待する」――。
 李明博(イ・ミョンバク)大統領が先月25日、就任式で日本の福田康夫首相と初の首脳会談を行った。シャトル外交の再開や北朝鮮核問題での連携、両国財界関係者の対話強化などに合意しており、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時に冷え込んだ韓日関係が改善に向かうとの見方も多い。赴任から5か月を迎えた重家俊範駐韓日本大使に先月29日、就任の所感や今後の韓日関係などについて話を聞いた。以下は一問一答。

――韓国の印象は。

「韓国は『ダイナミック・コリア』に向け変化・発展を続けている。今後アジアで重要な役割を果たしていく韓国に対し、日本も歴史の事実に謙虚に学び、未来に向かって前進するため努力をする。政治や経済、文化など、あらゆる面で交流を深めることはもちろん、第三国支援など国際社会でも協力していくことが双方の利益につながると思う」

――首脳会談の評価は。

「さまざまな合意があり、非常に良い会談で『日韓新時代の幕開け』という印象を受けた。就任式には福田首相のほか、森喜朗元首相や中曽根康弘元首相ら30人もの政治家が訪韓しており、こうした友好関係を未来に向け発展させていきたい」

――韓日関係の現状と展望は。

「両国には現在、1日約1万4000人、年間500万人の往来がある。また昨年10月に開催された『日韓交流お祭り』には高知県の『よさこい』、山形県の『花笠おどり』など日本各地の団体が参加した。韓国は日本にとって最も近く、自由や民主主義といった基本的な価値も共有する重要な国のひとつ。こうした深く、幅広い交流が今後も発展するよう期待する」

――政治家同士の交流が以前ほど活発でないとの意見もあるが、政治家交流の現状は。

「森元首相が会長を務める日韓議員連盟が定期会合を開き、両国懸案やアジアの未来、朝鮮半島情勢について意見を交わすなど、政治家の交流は依然として活発に行われていると思う。また日本の議員らは党派を超えて交流に参加しているのが特徴で、こうした動きは両国関係強化の助けとなるだろう」

――6カ国協議に対する立場は。

「日本が拉致問題の進展がないので北朝鮮支援に参加していないのは事実だが、進展があれば日本は支援を行う用意がある」

――関心のある韓国の文化は。

「焼き物に関心があり、陶芸で有名な京畿道の利川にも足を運んだ。今後もこうした地方を回ってみたい」。

――好きな韓国ドラマ、映画などはあるか。

「ドラマや映画をよく見るほうではないが、講演などで好きな女優などを聞かれることも多いので現在研究中だ」(記事=小松朋子)


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