閣議のようす=3日、ソウル(聯合)
閣議のようす=3日、ソウル(聯合)
【ソウル3日聯合】李明博(イ・ミョンバク)大統領は3日、就任後初めてとなる閣議を主宰し、庶民経済の活性化などについて集中的に話し合った。不動産投機疑惑などにより一部の閣僚内定者が入閣を辞退したため、初の閣議は大統領就任から8日目にずれ込んだが、初閣議から経済対策とともに創意的な思考を閣僚らに求めるなど、「働く政府」としての姿を強く印象付けた。

 同日の閣議は、閣僚内定者3人の入閣辞退と保健福祉家族部長官に内定している金聖二(キム・ソンイ)氏が野党の反発で任命状を受け取れない状況となっていることから構成員が足りず、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時代の閣僚4人が出席するというややいびつな形で進められた。現行の憲法では、大統領と首相、15人以上30人未満の閣僚で閣議を構成するよう規定している。

 「閣議も形式的な『報告』ではなく、実質的な『討論』を中心に進めるように」とする李大統領の意向から、閣議を行っている青瓦台(大統領府)世宗室の様子も様変わりした。議場のテーブルに置かれたプロジェクターは姿を消し、閣僚同士の間隔も以前より1メートル50センチほど近づいた。大統領の席もいちばん前から中央に移動し、実質的に会議を主宰する形を整えた。

 閣議の冒頭発言で李大統領は「どうにか初の閣議が開かれた。政府組織法の通過が遅れ、さまざまな政治的現実のため閣議が完璧(かんぺき)ではなないが、業務を進める枠組みは設けられた。きょうからは閣僚が積極的に働く姿勢でまわっていけばよいと思う」と述べた。また、前政権の閣僚4人が出席したことについては「おかしな閣議だと言われるが、そうは思わない。4人がスタートとともに出席してくれたことはありがたい」と謝意を示した。

 李大統領はまた、初閣議から紀綱引き締めに乗り出し、首相の都合さえよければ、毎週火曜日午前8時から閣議を開きたいとの考えを示した。これまでの閣議は午前9時30分から始まっていたが、これを1時間30分前倒しするものだ。臨時閣議については時間とは関係なくしっかりと討論したいとしている。

 さらに今後は国政の中心を内閣に置きたいとの考えを示し、閣僚らに対しては責任を持って働くよう注文した。特に官庁の利己主義を排除し、自分の担当官庁だけでなく、国政全般に関心を持ち、国が苦しいときには協力する必要があると強調した。国政を進めるに当たっての大原則として創意的であり実用的であるかの2つの側面から必ず確認し、慣例でものごとを進めるスタイルを捨て、同じ案件でも新しく創意的な考えで進めてほしいと述べた。

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