【ソウル2日聯合】89回目の独立記念日を迎えた1日、李明博(イ・ミョンバク)大統領は「3・1節記念式」に出席し、「歴史の真実を決して無視してはならないが、いつまでも過去にしばられ未来へ向かう道を遅らせることはできない。韓国と日本も互いに実用の姿勢で未来志向的関係を形成していくべきだ」との考えを示した。
 李大統領は、偏狭な民族主義ではなく、国際社会と交流しともに生き世界と呼吸する開かれた民族主義を目指していくべきだと主張し、断絶と排斥ではなく継承と抱擁をすべきで、過去の暗い面ばかりを見ずに明るい面を受け継いで発展させていかなければならないと述べた。その上で、「われわれがすべきことはあまりに多いが、いつまでも過去にとらわれ足踏みばかりをしていることは決してできない」と強調した。

 南北問題についても、排他的民族主義では解決は不可能だとし、民族内部の問題であると同時に国際的問題と見るべきだとの考えを示した。古い理念の枠に閉じこもっていては一歩も前に進めず、対立と葛藤(かっとう)で国民を引き裂いていては先進化の道を進むこともできないとし、新しい思考、新しい方向が切実に必要であり、実用の精神だけが古い理念論争を飛び越えることができると強調した。

 また、「理念の時代は過ぎ去った。闘争と非妥協で対立していた時代も終わらせなければならない」と述べ、これからは政治と経済、外交安保、労使関係などあらゆる分野に実用を適用の計りを適用し、新たな思考と統率力で国家戦略を構築し実践しなければならないと主張した。今をどうするかが今後の60年にかかっていると指摘し、先人らが共同の目標に向かい差異を克服し力を合わせたように、先進一流国家という時代史的共同課題を達成するため、国民統合の道を着実に歩いて行くと誓った。

 最後に李大統領は、「3・1精神を今日によみがえらせれば必ず先進化の夢を現実のものにすることができると確信している」と強く述べた。過去に努力で「与えられる国」から「与える国」になったのなら、これからは「世界史の流れについて行く国」ではなく「世界史の流れを変え引っ張って行く国」を作らなければならないと主張した。


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