【固城29日聯合】慶尚南道と全羅南道の南海岸一帯に散在する恐竜の足跡化石地を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産に登録しようと、ユネスコの本視察に先立ち、国内の専門家による登録推進団が予備視察を実施している。文化財委員や文化財庁、慶尚南道の職員ら十数人で構成される推進団の視察は27日に始まり、全羅南道の和順、海南、宝城、麗水を経て、最後の日程として29日に慶尚南道の固城を訪れた。
 固城では天然記念物第411号に指定された下二面徳明里の床足岩海岸を視察し、恐竜足跡化石の保存状況と管理実態を点検した。風化防止対策や来訪者保護施設の設置問題、地元住民や自治体の保存意志なども細かく確認した。

 床足岩一帯は1982年、国内で初めて恐竜の足跡化石が発見された場所だ。1億年前の中世代白亜紀の恐竜の足跡は量的にも多様性があり、米コロラド州やアルゼンチンの西海岸と並ぶ世界的な恐竜足跡化石地とされる。約6キロメートルにわたる海岸線に沿って緩やかなカーブを描く堆積(たいせき)岩の表面には、肉食や草食恐竜の足跡化石が約2000、恐竜の歩行跡が250余りが残る。今も干潮時には海岸にある普通の岩の表面に、一列に並ぶ恐竜の足跡を鮮やかに見ることができ、子ども連れの観光客が多数訪れる名所となっている。

 文化財庁は先月末、南海岸一帯に残る恐竜の足跡化石地と卵の化石をあわせ「白亜紀恐竜海岸」として世界遺産登録をユネスコに申請した。9月ごろユネスコが現場視察を実施し、2009年ごろ登録可否が決まる見通しだ。

Copyright 2008(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0