【ソウル29日聯合】李明博(イ・ミョンバク)大統領は29日、新政権の閣僚内定者の人選をめぐる波紋と関連し「ややスタートがスムーズでない点があった。われわれにも一抹の責任があり、(人事検証関連)資料を活用できなかった点がある」との認識を示した。青瓦台(大統領府)で開かれた拡大秘書官会議で述べたもの。
 李大統領は、新政権は理念的にすべての面で10年ぶりの政権交代であり、政権がスタートするうえですべてが順調にはいかないと予測していたとした上で、スタートがスムーズでない点があり、数日にわたり正常な業務ができなかったと無念さをにじませた。ただ、国民が期待しているのは「働く政府」であり、時間を浪費するのではなく、一日も早く仕事を進めながら改善していくことだとの考えを示した。

 就任から5日目を迎えた李大統領は、「青瓦台というところにきてみたら、ちょっと間違えただけでも現場感覚を失うかもしれないという感じを受けた。とても危険だ」と述べ、国民と隔離され、現場と隔離された青瓦台ではならず、現場感覚をなくさないよう特に留意すべきで、国民の声が聞こえないことがあってはならないと強調した。

 また、「李明博政権は全的に責任を取るという覚悟をもっている」とし、実用、変化、創意的に働く政府という観点から始めるべきで、業務を進める過程で実践可能な行動計画を立てなくてはならないとの考えを繰り返し表明した。

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