スリッパ姿のまま訪れた人たちに気さくに声をかける盧前大統領=26日、金海(聯合)
スリッパ姿のまま訪れた人たちに気さくに声をかける盧前大統領=26日、金海(聯合)
【金海26日聯合】「余裕を楽しみ、ゆっくりと静かに暮らしたい」――。
 25日の新大統領就任に合わせ慶尚南道金海市進永邑烽下に帰郷した盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領は、26日もいつもと同じく朝早く起床し体操を始めた。

 秘書官らによると、盧前大統領は25日、地域住民と支持団体のノサモ(盧武鉉を愛する人々の集まり)らの帰郷歓迎行事に出席した後、自宅に戻り同行した政治家や家族らと夕食をともにした。翌26日は午前5時に起き、自宅でヨガ式ストレッチを行った後、午前7時ごろ、自宅でともに一夜を過ごした息子・娘や孫と朝食を取った。

 その後、秘書官らと茶を飲んだ席で盧前大統領は、「楽に眠れた。ゆっくりと落ち着いて過ごしたいと思っているし、そんな生活を楽しみたい」と帰郷の所感を語った。昨夜から雨が降り続き、同日に予定していた墓参りを延期するなど、屋外での日程はすべてキャンセルしたという。また、盧前大統領はしばらく公の日程を入れない考えを示しており、当面は自宅で大半の時間を過ごすものとみられる。前日、故郷での計画を尋ねる取材陣に対しても、「家と庭の手入れや一緒に働いた人とともに過ごすことが最も忙しい仕事になりそうだ」と話している。

 一方で、「一人一人皆に会うことができないため、コミュニケーションの道を開いておく必要がある」とし、自身のウェブサイトを通じコミュニケーションを図る考えを打ち明けた。ある程度落ち着けばしばしばソウルにも行くとしているが、できるだけ現実的な政治争点とはぶつからないようにするとの立場を示しており、政治の表舞台に立つことは控えるものとみられる。歴代大統領のうち、退任後に帰郷するのは盧前大統領が初めてとなる。

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