【ソウル26日聯合】中国政府が国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に対し、北京オリンピックが終わるまで脱北者の亡命申請を受け付けないよう求めた。ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が26日、UNHCRに精通した消息筋の発言を引用して報じた。
 中国当局は、UNHCRが脱北者を新たに受け入れた場合、すでに中国に滞在している脱北者に対し出国ビザを発給することはできないと圧力をかけているもようだ。一部の消息筋は、これまでの状況からUNHCRが中国の要求に黙示的に同意したことがほぼ確実視されるとの見方を示しているという。

 VOAは、UNHCRは昨年7月の9人を最後に脱北者を受け入れていない。現在は17人の脱北者が中国内で分散して保護されており、ほかの難民問題を含め、中国内での活動に対する否定的な影響を懸念し、中国政府の圧力に積極的に対応できずにいるとしている。米上下院議員らがUNHCR北京事務所の保護を受けている脱北者らの迅速な第三国行き支援を促す書簡を、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長に送る予定だと伝えた。

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