【ソウル25日聯合】早ければ5月から、国内で生産される大半のでんぷん・でんぷん糖製品が遺伝子組み換え(GM)トウモロコシを原料に作られる見通しだ。でんぷんや水あめ、果糖、ブドウ糖など、でんぷんから作られる糖類を指すでんぷん糖は、菓子や飲料、アイスクリーム類の製造などに広く使用されており、食品業界にも影響が予想される。
 韓国でんぷん糖協会などが25日に明らかにしたところによると、協会に所属する大象、斗山CPK、三養ジェネックス、CJ系列の新東邦CPの4社はこのほど、でんぷん・でんぷん糖原料用にGMトウモロコシ約5万トンの輸入契約を締結し、5月から本格的に搬入することを決めた。

 国内のでんぷん・でんぷん糖市場はこの4社が90%近いシェアを占めている。ほぼ全量を輸入に頼っているトウモロコシは、協会の共同購買を通じ年に170~200万トンずつ輸入している。このため、4社が昨年末に確保した遺伝子組み換えでないトウモロコシがなくなり、GMトウモロコシが入庫される5月以降は、国内で市販される大半のでんぷん・でんぷん糖製品が遺伝子組み換え作物(GMO)を原料に生産される見通しだ。

 でんぷん糖は加工過程で高熱・高圧処理するため完成品からGMO成分が検出されず、加工食品の生産に利用する場合、GMOを使用したかどうかの確認が難しいのが実情だ。メーカーはこれまで、食の安全に敏感な国内消費者を考慮し遺伝子組み換えでないトウモロコシを原料に使用してきたが、近ごろ国際トウモロコシの需給不均衡で価格が暴騰したことから、GMトウモロコシを輸入する以外にないと話している。

Copyright 2008(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0