サムスン不正疑惑事件を捜査中の趙俊雄(チョ・ジュンウン)特別検事率いる特別検事チームが、李健熙(イ・ゴンヒ)グループ会長夫人の洪羅希(ホン・ラヒ)氏に対し出国禁止措置を取ったことが21日に確認された。
 特別検事チームがこれまでの捜査を通じ、李会長一家がグループ内で造成された不正な資金で高額な美術品を購入した手掛かりを確保したことから洪氏に対し出国禁止措置が取られた。特別検事チームは近く洪氏を呼び、美術品購入の経緯を調べ、購入代金としてサムスンの債券やその他グループ内で蓄財された資金が使われたかどうかなどを追及する方針だ。

 美術品購入に関連しては、サムスン疑惑を暴露したグループの元法務チーム長、金勇チョル(キム・ヨンチョル)弁護士が、洪氏らが2002年から2003年にかけて海外のオークションを通じてロイ・リキテンスタインの「Happy Tears」(90億ウォン)やフランク・ステラの「ベツレヘム病院」(100億ウォン)など高価な美術品を購入し、不正資金が購入代金に使われたとの疑惑を提起している。

 一方、捜査陣は同日午後、洪氏の美術品購入を代行したとされるソミギャラリーのホン・ソンウォン代表を再出頭を求め美術品購入をめぐる疑惑について綿密に調査を行っている。

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