事故現場近くをあわただしく動く陸軍=20日、楊平(聯合)
事故現場近くをあわただしく動く陸軍=20日、楊平(聯合)
20日午前1時40分ごろ、陸軍204航空大隊所属のUH-1Hヘリコプター1機が京畿道楊平郡竜門山近隣で墜落、操縦士を含む将兵7人全員が死亡した。
 陸軍によると、事故機は19日夕方、脳出血を起こした兵士を江原道洪川郡の国軍病院から京畿道城南市の国軍首都病院に緊急輸送した。20日午前0時55分ごろ首都病院をたち帰路についたが、午前1時40分ごろレーダーから姿を消し、交信が途絶えた。

 軍はレーダーから消えた地点を中心に捜索を行い、午前3時50分過ぎ、竜門山南側3.4キロメートルの地点で事故機の残骸(ざんがい)と搭乗していた将兵の遺体を発見した。陸軍は兵力や装備を動員し遺体の回収と事故収拾作業を続けるとともに、鑑札室長を団長とする調査団を構成し、事故の経緯を調べている。

 墜落したUH-1H機は米陸軍が採用し1960年代から普及し始めたUH-1シリーズのひとつで、既存のUH-1のエンジン性能を向上させた輸送機だ。1400馬力のエンジンを搭載し、最大時速は200キロメートル以上となる。韓国では、1967年から導入された古い機種で現在120機余りが運用されている。単一機種としては世界最大の生産台数を記録し、軍の実戦任務を通じその最優秀性を立証されたヘリとの評価を受けてきた。多くの国で人命救助や人員輸送、救助、偵察などに利用されている。

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