崇礼門に関連し開かれた国会・文化観光委員会で報告を終えた兪庁長=19日、ソウル(聯合)
崇礼門に関連し開かれた国会・文化観光委員会で報告を終えた兪庁長=19日、ソウル(聯合)
崇礼門(南大門)火災当時、兪弘濬(ユ・ホンジュン)文化財庁長が企業協賛による外遊性の出張に出ていたとの指摘が持ち上がり、論議となっている。ハンナラ党は19日、収賄の疑いで兪庁長に対する捜査を大検察庁(最高検察庁)に依頼する方針だと明らかにした。
 安商守(アン・サンス)院内代表は同日午前の院内対策会議で、兪庁長は6日から14日までの欧州出張日程中にパリ・ルーブル美術館で催される韓国語案内システム開設行事に出席してほしいと要請を受け、大韓航空から往復航空券と宿泊・飲食費を受け取ったと指摘した。兪庁長は公式の出張には同行不可能な夫人を伴い、ビジネスではなくファーストクラスを利用したとし、職務に関連しわいろを受け取ったと見るしかないと強調した。このためハンナラ党法律支援団は、兪庁長の外遊性出張が刑法129条の収賄罪に該当すると判断し、国政および社会紀綱を確保する意味で、兪庁長に対する捜査を即刻開始するよう大検察庁に依頼するとしている。

 文化財庁が12日に明らかにしたところによると、兪庁長は夫人と文化財庁国際交流科職員1人とともに出張費1600万ウォン(約183万円)のほか、大韓航空からの往復航空券などの支給を受け、6日から9日間の欧州出張に出ていたが、崇礼門火災事件の報告を受け11日午後に急きょ帰国した。出張目的は南海岸の恐竜の足跡と朝鮮時代の王陵の世界文化遺産登録に関する件と発表されているが、欧州到着から10日までの公務日程は8日だけで、そのほかは特別な公務はなかったと指摘される。このため、兪庁長がすべての疑惑を否定する会見を行ったが疑惑はすっきりと解消されず、論議が続いていた。

 兪庁長は崇礼門火災を受け12日に辞表を提出しており、現政権の任期満了に合わせて受理される予定だ。

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