京畿道の金文洙(キム・ムンス)知事は18日、道が先ごろ大統領職引継委員会などに提案した「韓中海底トンネル」建設案について、中国側も関心を示していると述べた。
 京畿道は新発展戦略を模索する船上討論会を、韓国と中国・山東省を往復する国際フェリー上で16日から18日まで開催した。金知事ら参加者は17日に山東省・栄城に到着し、威海市を訪れ産業団地を視察したほか王培廷市長と会談した。この席で王市長が、韓中海底トンネル問題を上部に報告したと話したという。金道知事は、「両国政府レベルの事業であることは事実だが、中国地方政府でも大きな関心を示している」と強調した。

 一方討論会は、歴史、鉄道、都市計画、経済など各界の専門家20人余りと公務員ら80人余りが出席し、特に急成長する中国への対応戦略と、韓中関係における韓国と京畿道の役割などについて集中的に意見を交わした。

 なかでも海底トンネル事業については、朝鮮半島の未来のために必要だとする肯定論と、経済性から考慮すると評価は未知数とする慎重論で対立し、海底トンネル事業を推進するとしても国レベルで行うべきで、京畿道が前面に出る事案ではないとの指摘も上がった。

 これについて金知事は、「国の仕事だとしても、時代の先を見据え問題を提起することは誰にでもできる。中国が急成長するなか、われわれが生き残るには西海岸をこのままにしておいてはならない」との考えを示した。

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