大韓サッカー協会の鄭夢準(チョン・モンジュン)会長は15日、平壌で来月に開催予定の2010年サッカー・ワールドカップ(W杯)アジア3次予選、北朝鮮対韓国戦で、北朝鮮が韓国の国旗掲揚と国歌演奏を拒否していることと関連し、「北朝鮮は太極旗を掲げ、国歌を演奏するようにしてほしい」との考えを示した。北朝鮮は過去に行われた南北親善試合のように、統一旗と「アリラン」の演奏で代えようとの意見を示している。
 原油流出事故のボランティアのため泰安を訪れた鄭会長は取材陣に対し、南北が国際サッカー連盟(FIFA)が主管する正式なW杯予選で初めて対決するだけに、北朝鮮代表団の立場を十分に理解するとしながらも、「しかし、北朝鮮に頼みたいのは、W杯は国連のように一定の規則で行われるもので、北朝鮮がこうした趣旨を理解することだ」と述べた。

 鄭会長は、今月にニューヨーク・フィル・ハーモニック・オーケストラが平壌で公演することに触れながら、北朝鮮が予選で太極旗の掲揚と国歌の演奏ができない理由はないと指摘した。また、韓国内で行われた南北の試合でも数回にわたり北朝鮮の国旗が掲揚され、北朝鮮の国歌が演奏されたとし、北朝鮮の決定権を持つ責任関係者はもう一歩進んで深く考えるべきだと述べた。

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