政府組織改編案の処理をめぐり、統合民主党(仮称)とハンナラ党、大統領職引継委員会の交渉が大詰めで難航している。民主党の金孝錫(キム・ヒョソク)、ハンナラ党の安商守(アン・サンス)両院内代表は14日夜にソウル市内のホテルで会合し、政府組織改編案の処理に関し意見調整を図ったが、接点を見出すことはできなかった。
 安院内代表は聯合ニュースの電話取材に対し、詳細な交渉内容は明らかにできないとしながらも、「統合民主党がまとめた案を聞いたが、互いに求めるものの違いが大きすぎた。あす午前、国会で改めて会い交渉することにした」と説明した。一方の金院内代表は「状況を見直さなければならないが、まったく見通しが立たない」と述べ、翌日の交渉も不透明だとした。

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 ハンナラ党は引継委との事前調整の上で、民主党側が存続を求める海洋水産部、女性家族部、農村振興庁のうち一部を存続する案を示して折衝を試みたが、民主党側は3官庁すべてを存続させるべきだという従来の姿勢を崩さなかったとされる。特に海洋水産部をめぐり、ハンナラ党と引継委は廃止を、民主党側は存続を主張する態度から一歩も引くようすがなく、交渉で最大の難関となっている。

 この日は両代表以外にも国会・行政自治委員会の柳寅泰(ユ・インテ)委員長、引継委の金炯オ(キム・ヒョンオ)副会長、民主党の金振杓(キム・ジンピョ)政策委員長、ハンナラ党の李漢久(イ・ハング)政策委員長も別途に非公式接触を行ったが、目に見える成果は得られなかった。

 両党は15日午前に6者交渉による最終的な意見調整に乗り出す見通しだ。交渉の進展次第では李明博(イ・ミョンバク)次期大統領と民主党の孫鶴圭(ソン・ハクキュ)代表が同日中に会合を持つ可能性も残されているといわれる。こうしたなかで引継委は、15日中に両党の合意が無い場合には組閣名簿を正式発表するという基本姿勢の一方で、週末までは交渉を続ける考えだ。

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