崇礼門で進められる処理作業=14日、ソウル(聯合)
崇礼門で進められる処理作業=14日、ソウル(聯合)
火災発生から5日目を迎えた国宝第1号の崇礼門(南大門)では、焼け跡の処理作業や現場の実測調査が始まるなど、復旧に向けた作業が進められている。焼け残った残骸(ざんがい)なども文化財として慎重に扱い、徹底して保存すべきとの声が専門家らから上がっており、一部を運び出していた文化財庁も、14日から現場からの部材搬出を中止した。再利用の可否、学術的価値の有無、復元時の参考価値などを分類基準に定めた上で、部材処理作業を行っていく方針だ。
 文化財庁関係者は、現場で収集した部材は、再利用が不可能なものも別途の保管場所を設け、展示や学術研究に積極的に活用すると話している。文化財庁は2002年に、国宝・宝物級の主要文化財の解体・補修過程で出た部材を保管する別途の保管所を傘下の韓国伝統文化学校に新設している。現在、同保管所には1960年代初めに行われた崇礼門の解体・補修で収集された瓦類350点と木部材37点をはじめ、景福宮の勤政殿や全州の客舎などの部材800点余りが保管されている。

 一方、崇礼門では鑑識作業と実測調査も同時に進めれらている。実測調査の結果は今後の復元作業の水準を決める資料として活用される。ユン委員の説明では、石築と1階部分はほとんど再利用が可能だが、この調査結果をもとに解体して復元するかどうかなどを決定するという。

 崇礼門の復元は、文化財委員会の審議を経て復元計画を具体化した後、事業者を選定し、精密実測図面を基に本格的に開始されることになる。

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