盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が退任する25日、故郷の慶尚南道金海市烽下村で開かれる帰郷歓迎行事をめぐり、青瓦台(大統領府)とハンナラ党が神経戦を繰り広げている。
 ハンナラ党は13日、帰郷歓迎行事は推進委員会が構成され、ノサモ(盧大統領を愛する集まり)が乗り出す大々的なものになると一部メディアが報じると、論評を通じ「50世帯120人が住む田舎の村に1万人分の食事を準備し、芸能人まで動員する大規模なイベントを行うことは、歴代大統領の退任時と比べても行き過ぎだ」と批判した。不景気に零細自営業者や中小企業が喘ぐなか、崇礼門(南大門)も守れなかった過ちに国民の怒りと衝撃は大変なものだとし、こうした社会的ムードを少しでも意識するなら、盧大統領は行事の簡素化を呼びかけるべきだと主張している。

 これに対し青瓦台の千皓宣(チョン・ホソン)報道官は、行事の内容は最終確定していないとした上で、「金海市と地域の住民が主管する、地域文化芸術団体を中心とした公演が準備されていると承知しており、芸能人の出演などは予定したこともないと聞いている」と反論した。歓迎行事推進委員会については、地域住民らが自発的に作ったものだと説明している。また、就任する大統領への礼儀も必要だが、退任後初めて故郷に帰る大統領に対する最小限の尊重も必要だと強調し、盧大統領への尊重が足りなくはないかと指摘した。

 盧大統領は25日午前に李明博(イ・ミョンバク)氏の大統領就任式に出席した後、すぐに故郷に向かう予定だ。

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