男は2006年4月にも、新聞紙と携帯用ブタンガスを用いてソウル・昌慶宮文政殿の門を燃やした前科がある。犯行の動機について、「所有地が再建築される際、施工業者が十分な補償金を支払わず、自治体や大統領秘書室などに数回にわたり訴えたものの聞き入れられなかった。昌慶宮の放火事件でも意に染まぬ処罰を受け、関連の民事訴訟に敗訴し1300万ウォン(約147万円)の無駄金を払うことになった」と供述している。警察は、男が国の処分に不満を抱き、代表的な国家・社会・文化的財産となる崇礼門に放火したものとみている。
また、南大門警察署は行政機関や業者に過失があったかどうかについても捜査に着手した。崇礼門を管理する中区庁、指導・監督する文化財庁、鎮火の責任を負う消防当局、警備を任されていたKTテレコップなどがその対象で、事実関係を確認中だ。
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