韓国銀行で開かれた金融通貨委員会=13日、ソウル(聯合)
韓国銀行で開かれた金融通貨委員会=13日、ソウル(聯合)
韓国銀行金融通貨委員会は13日、2月のコール金利誘導目標を年5.0%で現状維持すると発表した。コール金利は昨年7月と8月の引き上げ後、据え置き6か月目となった。
 資金市場ではコール金利引き下げに対する期待感で国債金利が昨年末に比べ大きく下落したものの、韓国銀行が通貨政策の運用方向について変化を示唆するシグナルを発していない点から今月は据え置きの可能性が高いとみられていた。世界の金融市場で不安が増し英米など主要国が政策金利の引き下げに踏み切ったことにより、一部では内外の金利差が拡大する点を挙げコール金利引き下げへの期待感も出ていたが、高い物価上昇率と市中流動性を考慮し据え置きされたようだ。

 韓国銀行は金融通貨委員会に提出した内外の経済動向に関する資料で、国内経済は韓国銀行が当初予想した経路を大きく外れてはいないようだが、最近になり景気に対する下方リスクが次第に高まっていると評価した。

 消費の伸びは原油高の影響で昨年12月にやや鈍化したものの、今年1月は旧正月連休の移動などで増加傾向が拡大したものと推定されるという。全般的な景気は輸出と生産活動の堅調な増加傾向などを追い風に上昇基調を維持していると述べた。その一方で、国際原油価格が高止まりし、米国経済の停滞の可能性で世界経済の成長鈍化に対する懸念も高まるなど、内外金融市場の変動性も大きく拡大していると指摘し、今後の内外環境の変化と経済的な波及を綿密に点検する必要があると強調した。

Copyright 2008(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0