マーティン・スコセッシ監督率いる世界映画基金(WCF)と韓国映像資料院が金綺泳(キム・ギヨン)監督の代表作「下女」(1960年)をデジタル修復する。韓国映像資料院が12日に明らかにしたもので、WCFが今年デジタル修復する映画3編のうちの1編として「下女」が選ばれた。今回の共同復元は金監督の10周忌を記念するもので、国内の技術協約社が5月のカンヌ国際映画祭出品に合わせ作業を進めている。WCFは「下女」のデジタル復元に必要となる1億7600万ウォン(約2000万円)の予算のうち、8万ユーロ(約1億2000万ウォン)を支援する。
 「下女」は、ある中流家庭にやって来た下女を通じ、家族の崩壊とそれによる恐怖を金監督独自の映画手法を通じて描いた作品で、韓国映画史の傑作のひとつに数えられている。

 今回修復される「下女」は、ともに修復されるトルコやセネガルの作品とともにカンヌ映画祭に出品され、以後DVD化のほかテレビやオンライン放映などを通じて全世界に発信される予定だ。

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