管理強化の必要性が叫ばれる興仁之門(東大門)=11日、ソウル(聯合)
管理強化の必要性が叫ばれる興仁之門(東大門)=11日、ソウル(聯合)
国宝第1号の崇礼門(南大門)が火災で崩壊したことを受け、宝物第1号に指定されている興仁之門(東大門)にも体系的な管理と防災対策が必要だとの指摘が上がっている。興仁之門も崇礼門と似たようなシステムで監理されている上、市民の接近を容易にする広場造成などを控えているためだ。
 ソウル市と鍾路区が11日に明らかにしたところによると、文化財保護法上、興仁之門はソウル市鍾路区が管理団体に指定されている。平日午前9時から午後6時までは5人の職員がパトロールを行い、赤外線センサーなどの保安システムも作動しているが、午後6時から翌日午前9時までは民間の警備会社の無人警備システムに依存している。崇礼門には消火器が8個しか設置されていなかったと指摘されていることから、鍾路区は興仁之門内の消火器を11個から15個に増やし、赤外線センサーも追加設置するなど、管理・防災システムを強化すると明らかにしたが、それでも夜間の放火などへの対応策はかなり手薄な状態だ。

 ソウル市は、2005年5月に崇礼門周辺に広場と横断歩道を造成し、2006年2月には99年ぶりの一般開放を実施した。興仁之門周辺でも6月までに歩行緑地広場を造成し、横断歩道を設置する予定で、市民の興仁之門への接近が容易になる。このため、より体系的な管理と防災対策が必要だと指摘される。

 こうした声に対し、ソウル市関係者は必要性を認めながらも、文化財関連ではほとんど全ての事案について文化財庁と協議して決定しなければならないと説明している。鍾路区関係者は、ソウル市と協議し防災対策を講じるとともに、広場と横断歩道の設置後は職員の常駐や外部への管理委託などを文化財庁と協議し、施行する計画だと話した。


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