サムスングループの不正資金疑惑を捜査中の趙俊雄(チョ・ジュンウン)特別検事チームは4日、サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)専務が主導したものの、事実上失敗したeサムスン事業に関する参考人聴取を皮切りに、違法な経営権継承疑惑に対する本格的な捜査に着手した。特別検事チームは同日、eサムスン告発事件の参考人1人をはじめサムスングループの前職・現職役員や実務者ら6人を参考人として呼び、借名口座や不正資金の蓄財、違法な経営権継承疑惑について調べている。
 eサムスン事件とは、李専務が2000年にeサムスンやセキュアイドットコムなどの筆頭株主としてインターネットベンチャー企業14社を実質的に総括・運営したものの、eサムスンが200億ウォン(約22億6626万円)を超える赤字を出すなど企業経営が不振に陥るや、サムスン系列会社がこれら企業の持ち株を買い取り、グループに損失を負わせた疑惑を受けている事件。市民団体の参与連帯が2005年に李専務と李専務の持ち株を買い取った系列8社の代表理事らを告発した際には捜査がきちんと行われなかったが、特別検事導入により捜査の対象に含まれた。

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 参考人6人のうち、李海揆(イ・へギュ)元サムスン重工業副会長が同日午前10時ごろ特別検事事務室に出向き、借名口座に関する疑惑について調査を受けている。特別検事チームは不正資金蓄財・管理疑惑と関連のある会社の資料を隠滅するなど捜査を妨害した疑いがもたれているサムスン火災海上保険の金承彦(キム・スンオン)専務も呼び、調査する予定だ。

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