新種の薬物「5-MEO-DIPT」の摘発も=(聯合)
新種の薬物「5-MEO-DIPT」の摘発も=(聯合)
大検察庁(最高検察庁に相当)麻薬・組織犯罪部は3日、昨年の麻薬類事犯は1万649人で、前年の7711人に比べ38%急増したと明らかにした。このうち覚せい剤類事犯は8521人、大麻事犯は1170人で、それぞれ42%と40%増加した。
 麻薬類事犯の年間摘発数は1999年から2002年まで1万人を超えていたが、集中取り締まりなどの成果で2003年からは7000人台まで減少しており、4年間にわたり「麻薬清浄国」を維持してきた。しかし昨年再び1万人を超えたことで、特段の対策が急がれると、検察関係者は指摘する。

 昨年押収された麻薬類は82.95キログラムで、前年の47.8キログラムに比べ、73.5%急増した。麻薬類事犯は男性が85.1%、女性が14.9%で、年齢は30~40代が69.5%で最も多い。地域別では仁川・京畿が25.1%、ソウルと釜山がそれぞれ17.7%などで、農漁村地域でケシを栽培するケースも依然として多い。外国人の検挙は299人で、前年の116人に比べ1.5倍に増えた。中国、タイからの入国者は主に覚せい剤を、米国、カナダ、英国、豪州などからの入国者は大麻を使用していた。

 検察の分析の結果、国内で流通している麻薬類は大部分が外国から密輸されたもので、中国、米国、カナダ、ドイツなどから密輸入されたエクスタシー(MDMA)、ケタミンなど新種の麻薬類が、梨泰院や江南などのクラブを中心に若者の間に急速に拡散している。1キログラム以上の麻薬を大量に所有し摘発される事件などが多いことから、国際麻薬組織が韓国を麻薬取り引きの中間経由地に利用しているケースも増えているとみられる。

 また、昨年に国際郵便で麻薬を密輸入して摘発されたケースは135件で、2005年の109件に比べ24%増加した。国際郵便、インターネット取り引きによる小規模取り引きが増加し、消費階層が多様化していることがうかがえる。

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